市内にお住まいの方から、カセットデッキ3台の修理依頼をいただきました。1台はSONYのTC-K333ESJ、残りの2台はA&DのGX-R65CXです。
トレイリッドも開きません。
カバーを開けてトレイのロックを解除し、リッドを取り外します。
メカを取り出して分解を進めます。
ピンチローラーアーム、アイドラーを取り外します。
ピンチローラーは、コア抜けしないタイプです。専用クリーナーで清掃します。
キャプスタンモーターユニットを切り離します。
分解を進めます。
モーター基板上の電解コンデンサーを交換します。
新品ベルトを掛けて組み立てます。
メカフロント部を分解します。
ベルトが溶け切れています。
プーリーを脱脂し、新しいベルトを仮掛けします。
ロータリーエンコーダーを分解します。
汚れた接点を清掃し、専用グリスを塗布します。
テープポジション検出スイッチの接点を磨きます。
メカを元通り組み立てて本体に戻し、動作テストを行います。
ミラーカセットを用いてテープパスの点検を行います。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の点検を行います。
ヘッドアジマスの調整を行います。
録再バランス調整を行います。
テープポジションの異なる複数のテープで聴感テストを行い、修理完了です。