市内にお住まいの方からご依頼の3台目です。
昨日修理した機器と同じA&DのGX-R65CXです。
再生を開始して、しばらく経つと、テープ速度が遅くなります。測定してみると2%の変化が見られました。
1%以上の狂いは聴感でも気が付きますので、このままでは使用に差し支えがあります。原因ですが、おそらくキャプスタンモーター内部の制御回路の故障です。
カバーとフロントパネルを取り外し、
メカを取り出します。
キャプスタンモーターを交換します。
接点を磨きます。
カセットホルダーを取り外します。内蔵のスプリングにヘタリが見られます。
脱着して加熱整形します。
リール周りを分解し、アイドラーの状態を点検します。1台目と同様、ひび割れが見られますので、接着補修します。
ピンチローラーとヘッドをクリーニングします。
メカを組み立てて本体に戻し動作テストを行います。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
ヘッドアジマスの調整を行います。フォワード・リバースの2回行う必要があります。
録再バランス調整を行います。
聴感での録再状況を確認し、修理完了です。