ナカミチのLX-5のメカをメンテナンスを終え、調整を行っていた時のことです。
録音機能に問題があることが判明しました。
再生は問題ありませんが、録音時の再生モニターで「TAPE」に切り替えると、少し時間を置いて、左CHから「ガサガサ・・・」というノイズが発生します。無音時でも写真のようにメーターが大きく振れるほどの大きなノイズですので、これでは録音は使い物になりません。
そこで、INPUTに正弦波の信号を入力し、回路図とにらめっこしながら、どの位置からノイズが混じるのかオシロスコープを使って点検を行いました。
(写真は修理後です)すると、ドルビーICの前後周辺でノイズが混じることがわかりました。この機種のICはソケット式になっていて脱着は容易ですので、左右のICを入れ替えましたが、状況に変化はありません。こうなると、怪しいパーツから順番に交換を行うしかありません。
トランジスタ、電解コンデンサーと順番に交換していきます。
(写真は交換後です)ついに突き止めました。470μFの電解コンデンサーの劣化が原因でした。念のため両CHとも交換を行いました。
ほぼ1日かかりましたが無事問題が解決できました。