TASCAMの業務用3ヘッドカセットデッキ、122mkⅡの修理依頼をいただきました。
いつのまにか動作不良になっていたということです。
再生ボタンを押すとメカは反応しますが、再生できません。
カバーを開けて目視点検を行うと、フライホイールが回転していないことがわかりました。
早速メカを降ろします。
キャプスタンモーターの基板上の電解コンデンサーに液漏れが見られましたので、部品交換を行いましたが、異音を発するなど正常に動作しませんでした。(写真は交換前です)
そこで、オーナー様のご了解のもと、費用は嵩みますが基板交換を行うことにしました。入手できたのは後継機のmkⅢ用です。青色のコンデンサーの容量やチップ抵抗の値が異なりますが、電圧は同一ですので回転に不具合は生じません。しかし、ピッチコントロールは、VOLの規格が異なるためは正常に動作しません。
これで正常にテープ走行するようになりましたが、
巻き戻し時にブレーキを引きずっていてリールの回転が緩慢です。調整はメカ背面の基板上のツマミを回します。
テープ速度の調整を行います。
再生ヘッドアジマスの調整を行います。
録音ヘッドのアジマス調整を行います。
テープポジション別の録再バランス調整を行い、修理完了です。