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TC-K333ESL

SONY TC-K333ESL リフレッシュメニュー&ピンチローラー交換

投稿日:2022年6月20日 更新日:

SONYの3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキの修理を行います。

最近ヘッドが上がらなくなったということです。

リッドは開きますが、再生不能です。今回は、リフレッシュメニュー(ピンチローラー交換有り)に従い作業を行います。

カバーを開けてメカを取り出します。

分解を進めます。

左側のピンチローラーの状態が不良です。このままではテープを痛めるような状態に至ります。

同サイズの代替品と交換します。

ゴムの劣化もありますが、コアがスカスカになっていました。

キャプスタンモーターを切り離します。

モーターユニットを分解します。

基板上の電解コンデンサーに液漏れが見られますので交換を行います。

ベルトを交換し組み立てます。

メカフロント部を分解します。

このベルトの劣化が故障の原因です。表面に液状のもの(ブリード)が浮いています。

プーリーを脱脂します。

新しいベルトを仮掛けします。

ロータリーエンコーダーを分解します。

汚れた接点を清掃します。

テープポジション検出スイッチの接点を磨きます。

元通り組み立てて本体に組み込みます。動作OKです。

ミラーカセットを用いてテープパスの点検を行います。

315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の点検を行います。許容値内に収まっています。

ヘッドアジマスの調整を行います。

録再バランス調整を行います。

テープポジションの異なる複数のテープで録再テストを行い、修理完了です。

-TC-K333ESL
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