A&Dの3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、GX-Z6300EVの修理依頼をいただきました。
20年ほど不使用状態にあったということで、
トイレ開閉OK、早送り巻き戻しOK、再生NGといった状態です。
カバーを開けて、フロントパネルを取り外し、メカを取り出します。
メカ背面です。
メカを下から覗いたところです。キャプスタンベルトが溶け切れています。
バックテンションベルトがありません。
背面のプレートを取り外しました。モータープーリーにも溶けたベルトが巻き付いています。
アルコールで拭き取ります。
新しいベルトを掛けて組み立てます。径73mmです。
バックテンションベルトも一部がプーリーに付着していましたので、清掃し新しいベルトを掛けます。
ピンチローラーとヘッドを専用クリーナーで清掃します。
メカを元に戻して動作確認を行います。
表示部のアクリル板が重力で下側に移動しています。一旦取り外して修正を行います。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
ヘッドアジマスの調整を行います。
バイアスキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。
録音状況を聴感で確認し、修理完了です。