道内にお住まいの方からのご依頼です。
長期間使用しない間に動作不良となったということです。走行が1秒ほどで停止します。
トレイがロケットオープンになっています。
カセットハウジング内の化粧パネルの裏側に黄色いプリズムが取り付けられています。ランプの光を回転センサーに導くためのものですが、表面が曇っています。そのためセンサーの誤作動が起こってオートストップが働いてしまいます。
カセットホルダーを取り外し、ロケットオープンの原因となった劣化したダンパーゴムを交換します。
リールを分解し、グリスアップします。
トレイがスムーズに開くようになりました。
メカ背面を分解していきます。
ヘッドを持ち上げるレバーの取り付け部が固着しやすいので注油します。
新しいベルトを掛けて組み付けます。
動作確認します。
この機種では必ず基板の点検を行います。
一番問題となるのは、放熱板に固定されたトランジスタの端子です。
予想通り半田クラックのオンパレードです。もちろん再半田します。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
再生ヘッドのアジマス調整を行います。
録音ヘッドのアジマス調整を行います。
テープセレクタのスイッチに接触不良が見られますので、スイッチに接点復活剤を処置します。
テープポジションの異なる複数のテープで録再状況を確認し、修理完了です。