ひと月ほど前のことですが、DTC-59ESを修理したところ、意外なことが不具合の原因でした。
ノイズが混じるという不具合のほか、再生すると、「カチカチカチ・・・」という音が鳴ります。最初はリレーが切り替わる音かと思いましたが、メカの辺りから聞こえてきます。
メカを降ろして分解してみると、他の方が手を入れた形跡が伺えましたので、嫌な予感がしました。
左側に取り付けられていたリールです。このリールには内部にクラッチ機構が内蔵されていますが、回してみると、「カチカチ・・」という先ほどと同じ音が鳴ります。
音が鳴ったのは、左右リールが逆に取り付けられていたことが原因でした。写真のように、左右リールは、判別できるようキャップの色も違いますが、スプリングのピッチなども異なり、機能的にも同じものではありません。詳細は割愛しますが、左右逆に取り付けたため、通常加わらないような力が掛かり、パーツ同士が引っ掛かりカチカチ音が鳴ったということです。
これでカチカチ音は鳴らなくなりました。後はノイズ関連の修理です。
他の方が修理した機器を取り扱う場合は、いつも以上に注意が必要です。