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T-07S

PIONEER T-07S

投稿日:2022年10月12日 更新日:

PIONEERの3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、T-07Sの修理依頼をいただきました。

走行不良と異音(温まるとキーキー音を発生)という不具合を抱えています。

電動で開閉するトレイは、自力で閉まることができません。ベルトがスリップしているようです。

カバーを開けました。このベルトがスリップしています。

写真では化粧パネルを取り外していますが、同じメカを搭載しているT-1000Sなどとは異なり、T-07Sでは化粧パネルはそのままでもメカを取り出すことができます。ただし、ヘッドの調整の際は、下部のパネルの脱着が必要になります。

メカを降ろしました。

背面のプレートを取り外します。

キャプスタンベルト2本のうち、サイズが大きい方が緩めでしたので交換します。

動作不良の原因となったベルトを交換します。

リール周りを分解し、

アイドラーゴムを交換します。

ピンチローラーとヘッドを専用クリーナーで清掃します。

メカを本体に戻して動作確認を行います。

異音対策としてモーターシャフトに注油します。

315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。

ヘッドのアジマス調整を行います。

オートキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。

テープポジションの異なる複数のテープで録再状況を確認します。

翌日になってテストを再開したところ、冷間時に速度が不安定な状況が見られました。点検を行うと、キャプスタンの回転が重いことがわかりましたので、注油を行いました。キーキー音はここが原因だった可能性もありますが、今となっては調べようがありません。

以上で修理完了です。

-T-07S
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