ナカミチのCR-50です。
再生開始後、5分～10分で停止してしまうということです。
当店での動作確認時では、再生即停止状態でした。
カセットを取り出すと、テープが引き出された状態でした。リールモーターが回転停止したときの症状です。
それでも早送りでは停止しません。こういった症状は、モーター内部接点の接触不良が原因です。
カバーとフロントの化粧パネルを取り外し、メカを取り出します。
カセットハウジング内のパネルを取り外しました。
アイドラーギヤとリール周りが黒く汚れています。このメカでは、バックテンションベルトが加水分解で溶けて動作不良を引き起こしますので、それを誰かが修理された際にキチンと清掃が行われなかったため、汚れが周辺に広がったようです。
カセットホルダーを取り外し、左右リール、アイドラーギヤ、その他パーツを取り外し、
キャプスタンモーターユニットを取り外します。
これでようやくリールユニットを取り外すことができました。
モーターを分解します。接点はかなりの汚れです。
研磨材を用いて一生懸命磨きました。
元通り組み立てて、慣らし運転を行います。
電圧が0.5V程度の低速でも回転し続けるかどうかを確認します。
汚れていたパーツ（左写真は清掃前です）を清掃し、元通り組み立てます。
メカを本体に戻し、モーターの回転が低速になるテープ終盤でのテストを重点的に行い、修理完了と判断します。
