以前お取引をいただいたお客様から、新たなご依頼をいただきました。
サブ機として購入されたという、YAMAHA製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、KX-690です。
一部操作スイッチに誤作動はありますが、動作はひととおりOKということです。今回はベルトなどの消耗品の点検と調整を行います。
カバーとフロントパネルを取り外してメカを取り出します。
ピンチローラーの状態は良好です。
メカ背面のプレートを取り外し、
モードベルトとキャプスタンベルトを交換します。
続いて操作スイッチの誤作動を修理します。モニター切替スイッチを押すと、ドルビーが切り替わることがあります。
フロントパネル正面左側の基板を取り外します。
6*6*4.3mm、端子2本のタクトスイッチ3ケを交換します。
調整に移ります。315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
ヘッドアジマスの調整を行います。
オートチューニング後にバランス調整を行います。
テープポジションの異なる複数のテープで録再状況を確認し、メンテナンス完了です。