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XK-009

EXCELIA XK-009

投稿日:2022年11月13日 更新日:

これまで何度かお取引いただいた方から、新たな機器修理のご依頼です。

EXCELIAのXK-009です。

早送り巻き戻しはOKですが、再生はリールが回りません。

そのため、カセットを取り出すと写真のような状態になります。

カバーを開けてメカを取り出します。

この機種では、キャプスタンベルトが伸びていることがほとんどですが、この機体ではそれほどではありませんでしたので、そう遠くない時期に交換されたようです。再利用可能かとは思いますが、念のため後ほど交換します。

カセットホルダーを取り外します。

左右リールを脱着し、グリスアップします。また、リールモーターを固定しているビスを緩めます。

メカを前方に倒して、分解を進めます。

さらに分解を進め、リールモーターを取り外すとアイドラーユニットにアクセスすることができます。

ゴムリングを交換します。

リーフスイッチの接点を磨きます。

新しいベルトを掛けます。径73mmと80mmです。

続いて再生用のアイドラーを交換します。

リールモーターを取り外します。

アイドラーユニットを取り出し、ゴムリングを交換しましたが、回転が異常に重くなっています。ここは摩擦力によりある程度の抵抗感はありますが、これほど重いことはありません。

分解しました。シャフトに何か塗られたような形跡がありました。前修理者が、アイドラーゴムのスリップを回避するため、対処療法として処置されたのでしょうか?いすれにしてもシャフトを清掃します。

リールベルトを交換します。

メカを仮接続して動作確認を行いましたが、音揺れが発生します。ベルトが偏心していましたので、ベルトサイズを径80mmから76mmにめサイズ変更しました。

今度はOKです。

ヘッド周りを切り取ったカセットをセットし、再生状態でピンチローラーを清掃します。

315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。

ヘッドアジマスの調整を行います。

バイアスキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。

テープポジションの異なる複数のテープで録再状況を確認し、修理完了です。

-XK-009
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