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PC-X88AD

Aurex PC-X88AD

投稿日:2022年11月20日 更新日:

Aurexの3ヘッドカセットデッキ、PC-X88ADです。

20年程電源を入れたことがないということで、点検修理のご依頼です。

この機種は、アイドラーがギヤ式ですので、ピンチローラーの固着やキャプスタンベルトの劣化がなければメンテナンスフリーです。この機体もカウンターが動作しない、スイッチやVOLの接触不良以外は特に問題なく動作します。

カバーを開けました。カウンターベルトが切れています。

メカを固定しているビスを緩めて、隙間からゴムベルトを取り付けます。折長90mmです。

カウンターも正常に動くようになりましたが、ここでオーナー様から、ほかのベルト交換のリクエストが入りましたので、メカの脱着を行います。

フロントパネルを少し手前に引き出して、メカを取り出します。

背面のモータープレートを取り外してキャプスタンベルトのサイズを確認します。径55mmです。在庫が無かったため、注文しました。

入荷しましたので交換します。

ピンチローラーは、13.5mm*9mm*2mmというサイズですが、入手できませんので、

表面を軽く研磨し、専用クリーナーで処理し再利用します。

リールの可動部にグリスアップします。

メカを元に戻して動作確認を行います。

315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。

ヘッドアジマスの調整を行います。

録再バランスは、フロントパネルのツマミで調整します。AXIAのメタルテープ使用時に写真の位置がベストです。

テープポジションの異なる複数のテープで録再状況を確認し、修理完了です。

-PC-X88AD
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