2年半ほど前に当店で修理したDTC-57ESですが、
電源が入らなくなったということです。57ESでは電源部の電解コンデンサー液漏れによるトラブルが多発しますが、この機体は前回修理で処置済みですので、そうではありません。
電源基板を取り出しました。右写真は電圧を制御するレギュレーターですが、放熱のため、シリコングリスを塗布して筐体に固定されています。こういった箇所の半田クラックが疑われます。
端子を確認すると半田クラックが見られましたので再半田を行います。しかし、復旧には至りませんでした。
パーツをひとつずつ点検しても良いのですが、時間的なコストを考え、基板ごと交換することにしました。
無事復旧しました。
しかし、テープをセットしても、最後の「カチッ」というソレノイドの動作音がせず、ローディングできません。なんとなく力が足りないといった感じです。
メカを降ろして、
カムモーターを交換します。
治りました。以上修理完了です。