修理を終えたカセットデッキの動作テストを行ったときのことです。
最初は快調に動作していましたが、少し速度が遅くなったと思った瞬間、突然、ガシャンという音と共にテープ走行が停止してしまいました。何が起こったのかと、再度再生ボタンを押しましたが、即停止しました。しかし、早送りや巻き戻しは正常です。
異状が起きたのはテープの終盤当たりの出来事でしたので、リールモーターの故障かと思いましたが、不具合の直前にテープ速度が変化したことが気になりましたので、
テープを点検しました。(写真は記事用に撮影したものです。)すると、テープの表面に何かが付着していることがわかりました。
アルコールで湿らせた綿棒で汚れを除去します。
不具合が再現されることは無くなりました。念のため、テープを替えたりしながら、ほぼ一日動作テストを行いましたが、まったく正常でした。何がテープに付着していたのかは、はっきりはわかりませんが、使用していたテープは、デッキの点検用でしたので、動作不良などでテープが引き出された際などに、メカのグリスなどが付着していた可能性があります。
テープが原因の不具合は、これまでも何度か経験済みです。テープ表面の経年劣化(性状変化)により、サランラップのようにヘッドに張り付いて再生が停止するということも起こります。
長くやっているといろんなことがあるものです。以上です。