Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

GX-Z9100EX

A&D GX-Z9100EX

投稿日:2023年1月18日 更新日:

A&DのGX-Z9100EXです。

過去に録音したテープのデジタル化を進めたい、ということでご依頼をいただきました。

電源を入れると大きな音が鳴り、トレイが勝手に開きます。

カバーを開けました。内部の配線の取り回しの状況から、過去に一度は修理されているようです。

メカを降ろして、分解を進めます。

カセットホルダーに内蔵されている、カセットを押さえ付けるためのスプリングに変形はありません。

ピンチローラー等に固着はありませんが、わずかに動きが重いため、メンテナンスが必要です。

ヘッド周りを分解します。

ピンチローラーは弾力があるため、専用クリーナーで清掃し、再利用します。

アイドラーゴムを交換します。また、ゴムリングが接する箇所を脱脂します。

メカ背面のモーター基板を取り外します。

ゴムベルトが掛かっていた箇所にゴムカスが付着していますので、除去清掃します。

異音を発していたカムモーターユニットです。

伸びたベルト、軸受けの劣化したモーターを交換します。

オートセレクタのスイッチ接点を磨きます。

新しいベルトを掛けて組み立てます。

本体に戻して動作確認を行います。音が籠っていますので、アジマスに狂いでもあるのでしょうか?

ミラーカセットを用いてテープの走行状況を目視点検します。

315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の点検を行います。

ヘッドアジマスの点検を行います。予想通り大幅な狂いがありましたので、調整後は音質がクリアになりました。

バイアスキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。

テープポジションの異なる複数のテープで録再状況を確認し、修理完了です。

-GX-Z9100EX
-,

執筆者:

関連記事

A&D GX-Z9100EX

今日はGX-Z9100EXの修理を行いました。 数年前からローディング等の不具合が発生したということです。ホルダーが取り外された状態で届きました。 何とかテープ走行しましたが、不安定です。また、動作開 …

A&D GX-Z9100EX

A&Dの3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、GX-Z9100EXの修理依頼をいただきました。 EXモデルは、メカは無印の9100と同じですが、回路がリファインされています。 電源をON …

GX機のトレイ開閉

AKAIのGX-93、73、A&DのGX-Z9000、7000、9100、7100、また、それ以外の数機種ではトレイ開閉は同じメカが採用されています。 そこで一番多いトラブルは、「トレイが閉ま …

A&D GX-Z9100EX

九州在住の方からA&Dのカセットデッキ2台、修理依頼をいただきました。 1台目はGX-Z9100EXです。5年ほど前にオークションで購入されたデッキで、一度も動作したことが無いということです。 …

GX機のテープパス

これまで「テープパス」については、このブログでも何回か説明してきましたが、日本語で言うと「テープの通り道」あたりになるのでしょうか? テープとヘッドは、常に一定の位置関係になくてはならず、そのために、 …

検索

2023年1月
« 12月   2月 »
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(留守電専用です。トラブル防止のため、当店へのご連絡は記録が残るEメールをご利用ください)
E-mail:audiolife2017@gmail.com

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM