ナカミチのZX-5です。
中古動作品を購入し、当分の間は正常に動いていたということですが、
現状では無反応です。カムモーター不良が疑われます。
カバーを開けました。
カムモーターに直接電圧を加えましたが、モーターは回転しません。
メカを取り出しました。
まずは、ここを点検します。カセットハウジング内の化粧パネルを取り外します。バックテンションベルトがありません。
ベルトが溶け切れてリールに絡まっています。除去清掃し、新しいベルトを取り付けます。
これがカムモーターユニットです。
ユニットごと取り外し、シャフトに注油し、無負荷状態で電圧を加えます。シャフトを指で回してやると回転しだしました。この状態で半日程度放置します。
カムモーターでONOFFするスイッチ接点が汚れていますので清掃します。
リールユニットも無負荷状態にして、半日程度空転させます。
カセット検出スイッチの接点を磨きます。
ヘッドとピンチローラーをS-721Hで清掃します。
メカを本体に戻して動作確認を行います。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
再生ヘッドのアジマス調整を行います。
録音ヘッドのアジマス調整を行います。
録再バランス調整を行います。ナカミチはテープポジションごとに行います。
録再状況を確認します。スライドVOLにガリが見られますので、
VOL基板を少し浮かせて接点復活剤を処置します。
修理完了です。