少し前に当店でカセットデッキを修理された方から、もう一台のご依頼をいただきました。
TEACのオートリバースカセットデッキ、R-616Xです。「音が籠る」「録音時RCHの調整が上手くいかない」ということです。
315Hz、1000Hz、10000Hz、12500Hzの信号が録音されたテープを再生します。左はフォワード、右はリバースです。明らかにフォワードの高域が減衰しています。
ヘッドアジマスの調整を行います。かなりの狂いがありました。
リバース側も行います。
大幅な改善が見られました。
聴感での確認を行います。
続いて録音調整です。スライドVOLを動かすと、接触不良が起きていることがわかりました。
カバーを開けて、VOLに接点復活剤を処置します。
録音バランスを確認します。左は録音時、右は再生時です。やや狂いが見られます。
基板上のツマミを回して調整します。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
テープポジションの異なる複数のテープで録再状況を確認し、修理完了です。