ナカミチのCR-50の修理依頼をいただきました。
以前、当店でリールモーターのOHを行った機体ですが、不動になったということです。
トレイが開きません。しかし、数分間そのままで放置していたところ、「カチ、カチ、カチ」という音が内部から聞こえてきました。
もしや、と思い、イジェクトボタンを押すと、何も無かったようにトレイが開き、再生も正常になりました。
しかし、一旦停止した後に再生を開始すると、ランプが全点灯して動作不能となりました。こういった不具合は、接触不良が原因であることがほとんどです。
メカを取り出しました。
最も疑わしいのは、このカムモーターユニットです。
ユニットごと取り外します。このユニットには2点のウイークポイントがあります。
一点目は、カムでONOFFするスイッチ接点の接触不良です。酸化して接触不良状態になりますので、接点を磨きます。
もう一点は、モーター自体の問題です。システムの特性上、常に同じところでモーターが停止しますので、内部の接点に接触不良が起きやすいという欠点があります。それを解消するために、無負荷状態で電圧を直接印加し、半日程度放置します。これで接点の接触改善が図られます。
メカを本体に戻して動作確認を行い、修理完了です。