SONYの人気機種、TC-K333ESJの修理依頼をいただきました。
数年ぶりに使用しようとしたところ、故障していたということです。
リッドが開きません。今回は当店の「リフレッシュメニュー」によりメンテナンスを進めます。
なぜかサイドウッドの固定用ビスが1本欠落しています。
カバーを開けます。
トレイのロックを解除してリッドを取り外します。
メカを取り出しました。
分解を進めます。
ピンチローラーは弾力がありますので、専用クリーナーS-721Hでクリーニングして再利用します。
キャプスタンモーターユニットを切り離します。
モーターユニットを分解します。
基板上の電解コンデンサーに液漏れが見られます。
2ケともリードタイプに交換します。
新しいベルトを掛けて組み立てます。
メカフロント部です。ゴムベルトが無くなっています。
分解すると、加水分解で溶けてモータープーリーに巻き付いていました。
汚れが酷いので、脱着してオレンジクリーナーで清掃します。
プーリーを脱脂して新しいベルトを仮掛けします。
ロータリーエンコーダーを取り外して分解します。
汚れた接点を研磨清掃し、スライド接点専用グリスを処置します。
オートセレクタのスイッチ接点を磨きます。
組み立て時に、仮掛けしてあったベルトをモータープーリーに掛け直します。
メカを本体に戻して動作確認を行います。
ミラーカセットを用いてテープの走行状態を目視点検します。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の点検を行います。
ヘッドアジマスの調整を行います。
バイアスキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。
CDを録音しての録再テストを経て、修理完了です。