AIWAの3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、EXCELIA XK-009です。
25年ほど前に譲り受けたものの、そのまま保管状態にあったということです。
早送り巻き戻しはかろうじて動きますが、再生ではテープ走行しません。
カバーを開けます。キャプスタンベルトが溶け切れています。
メカを引き上げて分解を進めます。
リールベルトも切れています。
メカ背面のプレートを取り外します。
溶けたベルトが張り付いています。
オレンジクリーナーで清掃します。
さらに分解していきます。
リーフスイッチ2か所の接点を磨きます。
モーターを取り外すと早送り巻き戻し用のアイドラーが現れます。
ゴムリングを交換します。
新しいベルトを掛けて組み立てます。
左右リールを脱着してグリスアップします。
次は再生用のアイドラーゴム交換です。
モーターを取り外し、
ゴムリングを交換します。こちらは摩擦力を重視してシリコンゴム製を用います。
本体に仮接続して動作確認を行います。
ここで、再生ボタンの上のインジケーターが光らないことに気が付きました。
フロントパネルを取り外します。
スイッチ基板を取り外すと、
驚いたことにLEDがありません。この状況は過去にも経験しています。
このときは、LEDは内部にありましたが、今回はありませんので、
手持ちのものを取り付けました。なぜこんなことが起きるのかはまったくわかりません。
無事点灯するようになりました。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
ヘッドアジマスの調整を行います。
録再バランス調整を行います。
テープポジションの異なる複数のテープで録再状況を確認し、修理完了です。