SONYのCDデッキ、CDP-X33ESです。トレイ開閉不良ということです。
CDデッキは、当店の専門外ですが、トレイ開閉不良などの簡易的な修理は、状況をお聞きしたうえでお受けすることがあります。
OPENはすんなりと行きましたが、
CDをセットしてのクローズはふらふらと頼りなく閉まります。
ただし、再生はできません。
カバーを開けました。以前取り扱った同型機では、電解コンデンサーの液漏れがありましたので、まずは点検を行います。
紫色のELNA社製の電解コンデンサーに液漏れが発生していますので、後ほど処置が必要です。
メカを降ろして分解を進めます。
ギヤ類に固着が無いことを確認し、ベルトを交換します。
スライドバーにシリコンオイルを処置します。
CDをセットします。最初は読み込み不良でしたが、ピックアップクリーニングで読み込むようになりました。しかし、肝心の音が出ません。
オーディオ回路の点検を行います。底板を取り外します。
液漏れにより予想以上に基板が損傷しています。多少のものはこれまでも修復を行ってきましたが、今回は極めて困難な状況です。
損傷を受けているのはアナログ回路です。この機種には光出力端子も装備されていますので、そこからDATに接続してみると、デジタル信号は正常に出力されていることがわかりました。オーナー様にその旨お伝えしたところ、デジタル入力付きの機器をお持ちで使用上差し支えないとのことでしたので、今回はここまでの修理となりました。
CD1枚を最後まで再生確認し、修理完了です。