少し前に当店でカセットデッキを修理されたお客様からのご依頼です。
SONYのDATデッキ、DTC-ZA5ESです。10年ほど前に故障して以来、DACとして使用されていたということです。
再生ボタンを押すと、一瞬通常に再生されますが、すぐにノイズ音に変わり停止してしまいます。
カバーを開けてメカを取り出します。
底面の基板と取り外すと、構成ユニットにアクセスすることができます。
右側のリールが固着しています。
パッドが剥離して貼り付いています。
分解します。
パッドを張り替えます。
ギヤ類を分解します。
グリスが固まってリングギヤの可動部が固着しています。
CRCで清掃し注油します。軽やかにスライドするようになりました。
ベルトも新しくします。
カセットホルダーを取り外します。
ピンチローラーは弾力がありますので、S-721Hでクリーニングし再利用します。
カセットの検出スイッチに接点復活剤を処置します。
ホルダーの可動部にシリコングリスを塗布します。
メモリ用の電池を交換します。
メカを本体に戻して動作確認を行います。
モード別、入出力別の録再状況を確認し、修理完了です。