TASCAMのDATデッキ、DA-20の修理依頼をいただきました。
PIONEERのD-05の姉妹機ですので、外観も内部も瓜二つです。
テープをセットすると、内部でカシャカシャと誤作動する音が聞こえ、なかなか再生に至りません。
カバーを開けてメカの様子を観察すると、可動式のテープガイドが行ったり来たりしています。
メカを降ろしてインストレーションユニットを切り離します。
ロータリーエンコーダを分解します。接点にかなりの汚れが見られますので、
研磨清掃し、スライド接点専用グリスを処置します。
このメカのもうひとつの弱点、RFユニットの電解コンデンサーを交換します。
パワーモーターとローディングモーターを無負荷状態で空転させ、内部接点の接触改善を図ります。
指先のカセット検出スイッチに接点復活剤を処置します。
ピンチローラーは状態が良好ですので、専用クリーナーで清掃し再利用します。
インストレーションユニットの動きを点検し、シリコングリスを処置します。
メカを本体に戻して動作確認を行います。
モード別、入出力別の録再状況を確認し、修理完了です。