Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

Cassette Deck1

Nakamichi Casssette Deck1

投稿日:2023年5月5日 更新日:

本ブログ初登場のNakamichi製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、Casssette Deck1です。

電源を入れると、比較的大きな音が鳴り続けます。再生はできませんが、早送り巻き戻しはOKです。

再生不可の主な原因は、キャプスタンが回転しないことです。

カバーを開けました。見慣れたSankyo製のメカですが、再生用のアンプ基板が背面に取り付けられています。

メカを降ろしました。向かって右側の白いギヤは、再生ヘッドのアジマス調整ユニットです。同様のシステムは、CR-70にも採用されていますが、CR-70のモーター駆動に対し、こちらは手動で駆動されます。

化粧パネルを取り外します。

バックテンションベルトが加水分解で伸びきっています。後ほど交換します。

メカ底面です。キャプスタンベルトも加水分解で溶け切れています。そのため、モーターが高速回転し、異音が発生していました。

カセット検出スイッチ接点を磨きます。

左右リールを脱着します。取り付け時にグリスを処置します。

メカを前方に倒します。

トラブルの多いカムモーターユニットを取り外します。

汚れた接点を磨きます。

カムモーターとリールモーターに直接電圧を印加し、長時間空転させて内部接点の接触改善を図ります。

新しいバックテンションベルトを取り付けます。

再生用アンプとモータープレートを取り外します。

溶けたベルトが付着していますので、アルコールで清掃します。

新しいベルトを掛けて組み付けます。径80mmです。

メカを本体に戻して動作確認を行います。

315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。

アジマス調整用のテストテープを再生し、緑色のランプが点灯するよう合わせます。

その状態で、録音ヘッドのアジマス調整を行います。

テープポジションごとに録再バランス調整を行います。

録音再生状態を確認します。

各操作については、ナカミチらしくマニュアル調整が基本となっています。

以上修理完了です。

-Cassette Deck1
-,

執筆者:

関連記事

Nakamichi Cassette Deck 1

ナカミチ製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、Cassette Deck 1のご依頼をいただきました。 十数年ぶりに電源を入れたところ、動作不良になっていたということです。 早送り巻き戻しは可 …

Nakamichi Cassette Deck1 キャプスタンモーター故障

以前、当店でTEACのデッキを修理された方からの新たなご依頼です。 ナカミチのCassette Deck1です。今年に入ってから入手されたものの、突然、再生速度が低下したということです。 テープをセッ …

検索

2023年5月
« 4月   6月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

2024/04/26

A&D GX-Z9100

2024/04/26

SONY TC-K555ESA

2024/04/25

SONY TC-KA3ES

2024/04/25

TRIO KX-880SR

2024/04/24

SONY DTC-59ES

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(留守電専用です。トラブル防止のため、当店へのご連絡は記録が残るEメールをご利用ください)
E-mail:audiolife2017@gmail.com

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM