本ブログ初登場の、TEAC製３ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、V-5000です。
数年前に入手したそうですが、このところ再生不良ということで今回の修理に至りました。
ピンチローラーとヘッドが、やや持ち上がった状態で停止しています。何度か操作ボタンを押すと元に戻りました。
早送り巻き戻しは正常、再生は不可という状況です。
カバーを開けます。
上部のカバーを取り外してメカを取り出します。
キャプスタンモーターがかなり熱を持っています。
化粧パネルを取り外します。
バックテンションベルトは、一見正常に見えますが、加水分解で伸びていますので交換します。
メカの底部です。キャプスタンベルトは正常に見えますが・・・
トレイ開閉ユニットの一部を分解し、
モータープレートを取り外します。
加水分解で溶けかかったベルトが、モータープーリーに巻き付いていました。そのため、モーターが回転できずに熱を発生していたようです。
径80ｍｍのベルトを取り付けます。
オートセレクタ用スイッチ接点を磨きます。
左右リールを脱着してグリスアップします。
カムモーターユニットを取り外します。
汚れたスイッチ接点を磨きます。
内部接点の接触改善を図るため、カムモーター、リールモーターを半日ほど空転させます。
メカを本体に戻して動作確認を行います。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
ヘッドアジマスの調整を行います。
バイアスキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。
テープポジションの異なる複数のテープで録再状況を確認し、修理完了です。
