Victor製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、TD-V721の修理依頼をいただきました。
少し前に動作品を購入したものの、使用開始後、即、故障したということです。製造後30年以上経過している機器ですので、決して珍しいことではありません。
再生は可。早送り巻き戻し不可という典型的な症状です。
カバーと底板を取り外してメカを取り出します。
右側リールはハメコミ部が割れることがありますが、問題はありません。
モーターユニットを取り外します。
代替ギヤと交換します。
モーター基板と取り外します。基板上の電解コンデンサーは交換済みでした。
キャプスタンベルトを交換します。
再生用のアイドラーゴムとピンチローラー、ヘッドを専用クリーナーで清掃します。
メカを元に戻して動作確認を行います。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の点検を行います。
再生用のヘッドアジマスの調整を行います。
録音ヘッドのアジマス調整を行います。
録再バランス調整を行います。
テープポジションの異なる複数のテープで録再状況を確認し、修理完了です。