TASCAM製DATデッキ、DA-20mkⅡの修理依頼をいただきました。
音が出なくなったということです。
テープをセットしました。走行はしますが、まったく読み込みません。
カバーを開けました。メカ後部のRFユニットの故障が疑われます。
メカを降ろしました。
RFユニット基板上の電解コンデンサーを交換します。
メカを裏返してロータリーエンコーダーを分解します。
汚れた接点を研磨清掃し、スライド接点専用グリスを処置します。
インストレーションユニットを脱着します。
指先はカセットの検出スイッチです。接触不良が起きやすい箇所ですので、接点復活剤を処置します。
ピンチローラーを脱着し、劣化した表面を研磨し、専用クリーナーで清掃します。
パワーモーターを無負荷状態で空転させます。こういったいつも同じところを行ったり来たりするモーターは、内部接点の接触不良が起きやすいため、その予防として行います。
ローディングモーターも同様です。
メカを本体に戻して動作確認を行います。
モード別、入出力別の録再状況を確認し、修理完了です。