以前もブログに掲載しましたが、SONYのカセットデッキのESモデル(ESG以降)と一部オートリバース機に使用されているアイドラーギヤには、材質の違う2種類のタイプが存在します。
そのうち、写真右の半透明で黄色っぽいタイプは、経年劣化によりギヤの歯が欠けます。こうなると、正常なテープ走行ができなくなりますので交換が必要となります。
これまでは、ジャンク機からギヤを移植して修理を行っていましたが、近年のカセットブームを背景に、タマ数の減少や価格高騰が加速し、このところジャンク機の入手もままならない状況が続いていました。
しかし、世の中には器用な方がいらっしゃいます。純正品を型取りして複製し、それを販売しているのをオークションで見かけましたので、入手して試用してみることにしました。
早速取り付けて、動作確認を行います。材質がウレタンレジンということで、純正品よりも固めですので、早送りと巻き戻し時には動作音がやや大きくなりますが、動作自体には問題はありません。
これでまたESモデルの寿命が伸びそうです。