ナカミチの581Zの修理依頼をいただきました。片CHの音が出ないということです。
録音時の同時再生モニター機能はありませんが、3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキです。
電源を入れて、再生ボタンを押しましたが反応がありません。少し焦りましたが、
スタンバイの時間が少し長めだっただけでした。事前にお聞きしていたとおり、右CHの音が出ません。
スタンバイの時間が長すぎるので、関係する電解コンデンサーを交換します。回路図では3.3μFとありましたが、実際に付いていたのは10μFでした。取り付けたのは3.3μFです。
カバーを開けます。
サイン波が記録されたテープを再生し、回路図を見ながら、その信号がどこで途切れるか追っていきます。
すると、ドルビー基板のあたりで途切れていることがわかりました。
基板を取り外します。
まずは、最も疑わしい、いわゆるオレンジキャップと呼ばれているフィルムコンデンサーを交換します。
無事復旧しました。
点検を行います。315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
再生ヘッドのアジマス調整を行います。
今回のご依頼はここまでです。以上修理完了です。