近郊にお住まいの方からのご依頼です。
Victor製2ヘッドシングルキャプスタンカセットデッキ、DD-5です。30年以上保管状態だったということです。
再生を開始すると、少しの間、正常ですが、そのうち速度が低下し停止してしまいます。キャプスタンモーターにトラブルが起きているようです。
カバーを開けてメカを取り出します。
背面の基板を取り外します。
ソレノイドユニットも取り外し、DDモーターを取り出します。
基板上のケミコンの劣化が疑われます。予想通り、ケミコンに液漏れが確認されましたが、手戻りにならないよう、フィルムコンデンサーも交換します。
劣化しているアイドラーゴムを交換します。
トレイがロケットオープンになっています。
開閉を調整しているクラッチをロックするダンパーゴムが劣化していましたので表面を研磨しましたが、クラッチ内部の高粘度オイルが劣化しているためか、あまり改善はできませんでした。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
ヘッドアジマスの調整を行います。
録再バランス調整を行います。
録音状況も確認し、修理完了です。