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オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

D-07

PIONEER D-07

投稿日:2023年11月8日 更新日:

PIONEER製DATデッキ、D-07の修理依頼をいただきました。

最近になって、音が出なくなったということです。ただし、電源投入後30分ほど待つと、次第に音が出るようになるということです。症状から、温度の影響を受ける接触不良、または電解コンデンサーの劣化が原因と思われます。

リッドが開くときに引っ掛かりを感じます。化粧パネルが剥がれかけて、フロントパネルと干渉しているためです。このまま放置しておくと、リッドの取り付け部が外れてしまいます。

テープをセットしましたが、やはり無音です。30分は待てませんので、修理に着手します。

剥がれかけた化粧パネルは接着剤で貼り直します。

カバーを開けます。

メカを降ろしました。後部に搭載されている基板がヘッドの信号を処理するRFユニットです。

基板を脱着し、電解コンデンサーを交換します。

リッドの補修か完了し、ストレスなく開閉するようになりました。

メカを一旦戻して動作確認を行います。無事音が出るようになりました。

ヘッドホンVOLにガリが見られますので、内部から接点復活剤を処置します。

再度メカを降ろします。メカの動作状況を検知するローターリーエンコーダーを分解します。

汚れた接点を研磨清掃し、スライド接点専用グリスを処置します

インストレーションユニットを取り外します。

普段あまり出番の無いモーターは接触不良が起きやすくなります。その予防措置として、無負荷状態で数時間ほど空転させ、内部接点のリフレッシュを図ります。

指先のカセット検出スイッチに接点復活剤を処置します。

表面の劣化しているピンチローラーは、専用クリーナーで処理します。

メカを元に戻して動作確認を行います。

モード別、入出力別の録再状況を確認し、修理完了です。

-D-07
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