以前、当店からカセットデッキを購入された道内の方から、今回は他の機器の修理の依頼をいただきました。
TEACの３ヘッドシングルキャプスタンカセットデッキ、C-3です。知人からお譲りいただいたということです。
操作ボタンに反応はありますが、テープ走行しません。
カバーを開けてメカを覗き込むと、キャプスタンベルトが溶け切れていることがわかりました。まずはこのベルトの交換を試みます。
メカを降ろしました。さすがTEACです。この時代の機器にしては整備性は良好です。
トレイのダンパーの構造に時代を感じます。
背面のモータープレートを取り外します。
溶けたベルトが付着していますので清掃します。
こちらも同様です。
ひとまずこれでメカを元に戻し、動作状況を確認します。早送り巻き戻しも含め、テープ走行の状態は良好です。
化粧パネルを取り外します。
ピンチローラーの表面を軽く研磨し、専用クリーナーで清掃します。
VOL類のガリは、接点復活剤を処置します。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
ヘッドアジマスの調整を行います。
録再バランス調整を行います。
ひととおり動作状況を確認し、修理完了です。
