TEAC製3ヘッドシングルキャプスタンカセットデッキ、V-1010です。
お客様からの買取り品です。
ひととおり動作しますが、強いて言えば、速度が少し遅く感じます。
ヘッドの状態は良好ですが、ピンチローラーが少し怪しい感じです。
カバーを開けました。この頃の電化製品は集積化が進んでいますので、写真のような状態です。
メカを降ろします。
硬化しているゴムローラーを交換します。13*7.8*2mmです。
リールはギヤ駆動ですので、基本的にはメンテナンスフリーですが、ピニオンギヤにひびが入って動作不良になることがありますので、モーターシャフト部に接着剤を処置します。
キャプスタンベルトに伸びが無いことを確認します。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度の調整を行います。
ヘッドアジマスの調整を行います。なぜか大幅な狂いでした。
録再バランス調整を行います。
聴感でのテストを行い、メンテナンス完了です。低価格帯の機種ですが、性能は十分、「シンプル・イズ・ベスト」です。