TEAC製3ヘッドシングルキャプスタンカセットデッキ、V-1050の修理依頼をいただきました。
電源が入っていますが、ディスプレイが点灯しません。
カバーを開けました。基板が液漏れで汚れています。
基板をアルコールで清掃し、電解コンデンサーを交換します。
しかし、不具合は改善されません。
ディスプレイ回路を確認します。点検の結果、-28Vラインが死んでいることがわかりました。
電源回路の点検を進めます。
原因は、定電圧ダイオード(写真中央)の故障でした。液漏れによる腐食が関係していると考えられます。
無事復旧できました。
メカのメンテナンスに移ります。
化粧パネルを取り外します。
ピニオンギヤにひび割れが見られます。現状、大きな問題はありませんが、放置しておくわけにはいきません。
パーツは入手できませんので、弾性のある接着剤で固定します。
劣化したピンチローラーを交換します。
ヘッドクリーニングを行います。
キャプスタンベルトを交換します。
メカを元に戻して動作確認を行います。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度の調整を行います。
ヘッドアジマスの調整を行います。
録再バランス調整を行います。
テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を確認します。
以上修理完了です。