3年ほど前に大手リサイクル店で購入されたという、SONYのTC-KA3ESです。
メーターが振れなかったり、録音レベルがMAXになったりということです。ただし、モニター切替やレベルツマミを回すと改善されることもあるということです。
当店の動作確認では不具合は再現されません。
カバーを開けましたが、
メカのアースが浮いています。以前整備された方のミスですので元に戻します。不調はアース線が基板上のどこかに触れていたことが原因だった可能性があります。
もう一か所、バックライトのコネクタが抜けています。
元に戻します。点灯しました。
ヘッドアジマスが大幅に狂っています。
いつも聴いているテープを再生していると、音が波打ちます。テープを点検すると斜めの傷が延々と付いてしまいました。走行系に問題を抱えています。
メカを降ろします。
ピンチローラーの状態が良くありません。
キャプスタンベルトも伸びています。
ベルトを交換します。
右側のピンチローラーも劣化していますので、両方とも交換しました。
元通り組み立てて本体に組み込み、テープ走行が正常なことを目視点検します。
ヘッドアジマスの調整を行います。
バイアスキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。
録再状況を聴感で確認し、修理完了です。