AIWA製EXCELIA XK-009です。
「テープ走行しない」「テープが取り出せなくなった」ということです。ただし、テープはカバーを開けて取り出せたということです。
再生も早送り巻き戻しも「キュー」というアイドラーゴムが滑る音がして上手く動作しません。
カバーを開けました。
キャプスタンベルトに伸びが見られます。このメカは、フライホイールの回転とソレノイドの動きででメカの動作を切り替える仕組みになっていますので、テープが取り出せなくなったというのは、これが原因と思われます。
メカを取り出してカセットホルダーを取り外します。
メカ背面のモータープレートを取り外します。
さらに分解を進めます。
リールモーターを取り外すと、早送り巻き戻し用のアイドラーが現れます。
硬化したゴムリングを交換します。
スイッチ接点を磨きます。
新しいベルトを掛けて組み立てます。
こちらは再生用のアイドラーです。
モーターを取り外してアイドラーゴムを交換します。
リールベルトも交換します。
ピンチローラーとヘッドを清掃します。
本体に組み込む前に仮接続して動作確認を行います。
本体に組み込みます。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度を合わせます。
ヘッドアジマスの調整を行います。
バイアスキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。
テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を確認し、修理完了です。
