SONY製ダブルリバースデッキ、TC-WR905Sの修理依頼をいただきました。
20年ぶりに使用したところ故障していたということです。
まったく動きません。
カバーを開けてメカを取り出します。
カセットホルダーと化粧パネルを取り外します。ピンチローラーのコア部が傷んでいます。
代替品新品と交換します。
背面のモーターパネルを取り外します。
ベルトが加水分解で溶けて貼り付いています。
清掃します。
こちらは一旦溶けたものが乾燥しています。除去清掃します。
メカフロント部を分解します。
モードベルトが溶けてプーリーに付着しています。
綺麗に清掃します。
新しいベルトを仮掛けします。
ロータリーエンコーダーを取り外し分解します。
汚れた接点を研磨清掃し、スライド接点専用グリスを塗布します。
オートセレクタ用のスイッチ接点を磨きます。
新しいベルトを掛けて組み立てます。
本体に戻して動作確認を行います。
続いてデッキBです。作業に支障となるドルビー基板を一旦取り外してメカを取り出します。以降はデッキAと同様ですので割愛します。
動作確認を行います。
速度調整を行います。ハイスピードです。
ノーマルスピードです。デッキBも同様です。
ヘッドアジマスの調整を行います。フォワードとリバースの両方向で行います。デッキBも同様です。
録再バランス調整を行います。デッキBも同様です。
オートキャリブレーション後の録再状況を確認します。
以上修理完了です。