NIXIE管(ニキシー管)というものをご存知でしょうか?おそらく私と同じ年代の方なら、一度は現物を見たことがあると思います。
ニキシー管は、アナログ全盛時代に、数字を表示するために真空管を用いて開発されたもので、50年以上前によく目にしたのは、ピンボールマシーンの点数表示ではないでしょうか。
これがニキシー管です。0~9の数字と小数点を表示できます。ご覧になってわかるかと思いますが、数字を型どったフィラメントが重なり合っていますので、表示する数字により奥行が異なり、微妙な風合いを醸し出します。
ここからが本題です。このニキシー管を使用した時計というものが存在します。個人的な話になりますが、10年以上前に海外からニキシー時計のキットを取り寄せて製作し、作業場で使用していました。しかし、ある日突然、6桁の表示が全滅になるという故障に見舞われました。状態を確認すると、基板が焼けていましたので、パーツの劣化により過電流となったようです。しかもニキシー管自体も黒く焼けていて、復旧は不可能な状態でした。
しかし、手元には、スペア用として購入してあった新品のニキシー管が8本以ありますので諦めがつきません。早速ネットで検索したところ、リトアニアの方が海外オークションサイトにニキシー管なしのキットを出品していたのを見つけましたので、即購入しました。
3週間ほどで到着しました。細かなパーツばかりですので老眼鏡は必須です。
これがスペアとして在庫してあったニキシー管です。IN-16という型番の、文字の綺麗なタイプです。
2時間ほどで組み上げました。レトロな表示が魅力です。あとはお気に入りのケースに収納して完了です。