先日、お客様からDAT中古テープをいただきました。その点検を行った際に、メーカー別に顕著な特徴(傾向)が見られましたのでお知らせします。
いただいたのは、写真に写っている52本と、クリーニングテープ2本の合計で54本です。すべて使用済みの長期保管品です。
52本のメーカー別内訳は、
SONY 19本
MAXELL 13本
TDK 2本
KAO 18本
となっています。TDKはサンプル数が少ないので、あくまでも参考ということになります。
それでは、52本すべて点検を行った結果を以下に記載します。(点検は、目視、及びテープトップからテープエンドまでの往復の早送り巻き戻しで異状がないことを確認します)
1 異状が見られなかったもの ※()内はメーカー別本数に対する割合
SONY 16本(84%)
MAXELL 1本(8%)
TDK 2本(100%)
KAO 7本(39%)
2 目視でカビの発生が確認できたもの(使用不可)
MAXELL 10本(77%)
上記以外のメーカー 0本
3 点検中に切れてしまったもの
SONY 3本(16%)
MAXELL 2本(15%)
KAO 11本(61%)
4 その他
KAOのテープにおいては、カートリッジのカバーを開けた際に、テープの両端がプラスチック部に貼り付いていたものが数本見られました。
このことについては、以前、お客様からご相談を受けて、当店で処置を行った以下記事をご覧ください。
以上のような結果となりました。同じお客様から頂いたテープですので、保管環境は基本的には同一と思われますが、原料・材質や製造工程などの違いが影響しているのか、かなりメーカー間で差がありました。
今回は以上です。