KENWOOD製2ヘッドシングルキャプスタンカセットデッキKX-880Dです。少し前にSONYのデッキを当店で修理された方からのご依頼です。
少し前から片CHから音が出なくなったということです。
カバーを開けます。
右奥に再生アンプ基板がありますので、点検を行います。。
100μF/10Vの電解コンデンサーに異状が見られましたので、交換します。左右CHとも交換します。
無事復旧しました。
ヘッドホンVOLにガリが発生していますので、内部からVOL背面の隙間に接点復活剤を処置します。
ガリは解消されましたが、VOLを絞り切っても音が出ます。これは処置できませんので、その旨オーナー様にお知らせします。
150分という薄いテープを用いて再生テストを続けていると、終盤で走行がやや不安定になります。ピンチローラーが硬化していることが原因と思われます。
メカを脱着して、ピンチローラーを交換します。
走行が安定しました。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度を調整します。
録再テストを行い修理完了です。