SONY製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、TC-K333ESAです。
12年ほど前に整備品として入手された機器ということですが、しばらく使用しない間に故障していたということです。
トレイ開閉は可能ですが、ヘッドが上がり切らないため再生不可です。
カバーを開けてメカを取り出します。
分解を進めます。ピンチローラーは状態が良好でしたので再利用します。
キャプスタンモーターユニットを引き抜きます。
モーターユニットを分解します。
液漏れしている電解コンデンサーを交換します。
新しいベルトを掛けて組み立てます。
フロント部分を分解します。
バンコード(左)が用いられていました。長期間の使用により伸びてしまったのでしょうか?
プーリーを脱脂して新しいベルトを仮掛けします。
ロータリーエンコーダーを分解します。
汚れた接点を研磨清掃し、スライド接点専用グリスを処置します。
オートセレクタ用のスイッチ接点を磨きます。
元通り組み付けて動作確認を行います。
速度が許容範囲内に収まっていることを確認します。
ミラーカセットを用いてテープの走行状態を目視点検します。
ヘッドアジマスの調整を行います。
バイアスキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。
テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を確認し、修理完了です