5年前に当店で修理したDTC-1000ESです。
2年ぶりに使用したところ、再生できなくなっていたということです。
テープをセットして再生を開始すると、ローディングは開始しますが、最後に「CAUTION」表示となり動作しません。ヘッドが固着しているときの症状に似ています。
カバーとフロントパネルを取り外し、カセコンユニットを取り外します。テープに重しを載せて目視で動作確認を行います。
ヘッドは回転しますが、テープ走行が開始しません。
回転ヘッドのドライブボードを交換します。
動作しました。ヘッドが回転していることを認識できなかったようです。
これで修理完了と思いましたが、再生テストを継続していると、テープによってはノイズが混じりだして、遂には走行停止するといった状況が見られることが判明しました。
再度カバーを開けて、テープの走行状態を目視点検すると、テープがガイドから脱線することがわかりました。
ピンチローラーがかなり硬化しています。
ゴムを張り替えたものと交換します。
今度は大丈夫です。以上、修理完了です。