PIONEERのT-1000Sの修理依頼をいただきました。
ご実家で14年間ほど保管状態にあったという機器です。
ディスプレイのアクリル板が重力で5mmほど下にズレています。
トレイは開きますが、
閉まる時はヨタヨタ状態です。
テープをセットすると何とか再生はできましたが、不安定な状況です。
カバーとフロントパネルを取り外し、メカを取り出します。
背面のモータープレートを取り外します。
ベルトが伸びています。
新しいベルト2本を掛けます。
このベルトがトレイ開閉やヘッドの上下動を担っていますが、劣化しています。
分解してベルト交換します。
化粧パネルを取り外します。
キャプスタン、ピンチローラー、ヘッドをクリーニングします。
アイドラーゴムを交換します。
この状態でテストを行います。
組み込んで再度テストを行います。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度を調整します。
ヘッドアジマスの調整を行います。
オートチューニング作動後の録再バランスを調整します。
位置がズレていたアクリル板を修正します。
テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を確認し、修理完了です。