SONYのDTC-77ESです。
4年前に当店で修理した機器です。
再生を開始しました。30秒から40秒経つと停止してしまうということでしたが、当店所有のテープでは不具合は起こりませんでした。
カバーを開けて、同梱いただいた、不具合が発生したというテープを再生しながら、メカの動作状況を目視確認します。最初は正常でしたが、少し経つと、確かにお聞きしていた症状が発生しました。その時の状況はというと、テープがガイドから脱線するというものでした。
メカを引き上げます。見るからにピンチローラーの表面が劣化しています。
ホルダーを取り外してピンチローラーを外しました。カチカチに硬化しています。
ゴムを張り替えたものと交換します。
不具合はもう一点あります。早送りボタンの反応がイマイチです。
フロントパネルを取り外してスイッチの状態をテスターで点検すると、全体的に接触が悪くなっています。その旨オーナー様にお伝えし、今回は普段多用する10ケを交換することとなりました。
交換を行います。
スイッチの反応を確認します。
モード別、入出力別の録再状況を確認し、修理完了です。