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オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

XK-S7000

AIWA XK-S7000

投稿日:2024年12月25日 更新日:

AIWA社製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、XK-S7000の修理依頼をいただきました。

久しぶりに使用したところ故障していたということです。

内部からモーター音が聞こえますが、イジェクトボタンを押してもリッドが開きません。

カバーを開けます。基板上に黒色の樹脂製プレートが載っかっていました。これは、防振対策としてカバー天面に貼り付けられていたものですが、熱で反り返って剥がれてしまったようですので、接着剤とガムテープで元通り貼り付けます。

メカ底面のAMTS用カムギヤを回してトレイを開き、リッドを取り外します。

オーディオ基板に直付けされているヘッドのケーブルを切り離します。

メカを取り出します。内部から溶け切れたベルトが発見されました。

メカ背面です。分解に備えて、半田付けされているケーブルを切り離しておきます。

カセットホルダーを取り外します。かなり複雑な構造です。

続いてAMTSユニットを切り離します。

これがAMTSユニットです。

底面です。ベルトが伸びきっています。

ここにも溶けたベルトが堆積していました。

AMTSユニットを分解します。カムギヤには上下計3か所のピンが組まれますので、組み立て時は注意が必要です。

ベルトを交換します。

キャプスタンモータープレート、フライホイールを取り外します。

ここにも溶けたベルトが付着していますので除去清掃します。

新しいベルトを掛けます。

続いてこのアイドラーゴムを交換します。

支障となるパーツを分解してアイドラーを取り出し、ゴムリングを交換します。

ピンチローラーとヘッドを清掃します。

元通り組み立てます。カムギヤを指で回し、トレイが正常に開閉することを確認します。

本体に組み付けて動作確認を行います。

315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度を調整します。

ヘッドアジマスの調整を行います。

バイアスキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。

テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を確認し、修理完了です。

 

-XK-S7000
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