道内にお住いの方からのご依頼です。
本ブログ初登場のパナソニック製ダブルリバースデッキ、RS-TR515です。
フォワード方向の再生は、リールが回転しないため、すぐに停止します。
リバース側は正常です。
上記の状況は、デッキ1・2共通です。
カバーを開けました。
見たことのあるメカだと思ったら、以前修理したA&DのGX-W4500と同じようです。
デッキ1のメカを取り出します。予想通り、右側のリールを駆動するアイドラーギヤが欠けています。
ピンチローラーとヘッドを取り外します。
スプリングとパネルを取り外します。
代替ギヤと交換を行います。
硬化したピンチローラーを交換します。
本体にメカを戻して動作確認を行います。デッキ1はフォワード方向に音の籠りが見られます。
デッキ2も同様の整備を行いました。
メイン基板の端子を短絡させ、テストモードに移行します。
調整に移ります。315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度を調整します。デッキBも同様です。
デッキ1の倍速です。ここは調整不可ですが、ほぼ狂いはありません。
デッキ2の倍速を調整します。
ヘッドアジマスの調整を行います。まずはフォワード方向です。デッキ1の音の籠りはアジマスの狂いが原因だったようです。
リバース方向も調整します。
デッキ2も同様に調整します。
録再バランス調整を行います。デッキ1・2とも実施します。
CDPを接続して録再状況を確認し、修理完了です。