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ZX-9

Nakamichi ZX-9  バイアス発振回路故障

投稿日:

以前、当店でメンテナンスしたZX-9ですが、録音中に突然再生状態になってしまったということでご連絡をいただきました。

録音テストを行います。録音されているように見えますが、出力されているのは、上書き前の音です。

また、Rec Muteランプが点灯しっぱなしのほか、Master Faderも効きません

回路図を見ながら、各部の電圧等を点検していきます。上書きも消去もできないということは、バイアス関連のトラブルでしょうか?

回路図には、停止時と録音時の電圧が表示されている箇所がありますが、棒で指している箇所は、録音時は本来-11.9Vのところ、停止時と同じ12.0Vであることがわかりました。周辺のパーツの点検を進めたところ、バイアス発振回路の電解コンデンサーの端子間抵抗が異常値を示しました。

当初はその電解コンデンサーの故障と思い、交換しましたが違いました。そこで、バイアス発振回路をローラー作戦でパーツをひとつずつ点検していきます。すると、Q302というトランジスタに異状が見られました。

そのトランジスタはというと、不運にも、手の入らない位置にあります。基板を完全に取り外すのは大仕事になりますので、周辺のパーツを取り外したり位置をずらしたりして作業スペースを確保し、工具で摘まんでトランジスタを取り外します。

ビンゴでした。トランジスタ内部でショートしていたようです。2SC945というタイプです。また、そのショートの影響と思われますが、同じ発振回路のフィルムコンデンサーも故障していましたので交換しました。

無事録音可能になりました。ただし、やや音質に難があります。

しかし、キャリブレーションを行うことにより、高音質になりました。

すべてのテープポジションでキャリブレーションが正常動作すること、及び音質に問題が無いことを確認し、今回は以上です。

 

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