以前、当店をご利用になった方からのご依頼です。
ナカミチのCR-50です。この7月に入手されたものの、少し使用して不動になったということです。今回は、修理及びメンテナンスに加え、BIAS調整が正常に行えるか確認します。
BIAS TUNEのツマミは社外品に交換されています。
早速動作テストを行います。期待に反し、動作しました。
BIASの効き具合を確認します。315Hz、10000Hz、16000Hzの信号を録音再生モニターします。まずはLchです。バイアスVOLを反時計回り一杯に回します。
今度は時計回り一杯に回します。高域の出力が変化しているのがわかります。
続いてRchです。同様に操作しましたが、変化が見られませんので、VOLが故障している可能性があります。
そうこうしているうちに、お話にあったとおり不動となってしまいました。状況から、コントロールモーターユニット周りの不具合と考えられます。
カバーを開けました。少し驚いたのは、リールモーターがSONYのESモデルに使用されているものと交換されていたことです。これは私がブログで公開している修理方法のひとつですので、もしかするとそれを参考に修理されたのかもしれません。
メカを降ろして分解を進めます。
指差しているのがコントロールモーターユニットです。
ユニットを取り出して、モーターに直接電圧を掛けましたが、回転しません。シャフト部を指で少し回してやると回転し始めるのですが、一旦停止すると回転できなくなってしまいます。
代替モーターと交換します。取り付けネジのピッチが異なりますので加工が必要です。
モーターでONOFFするスイッチ接点を磨きます。
キャプスタンモーター基板、フライホイールを取り外します。
極細の綿棒でキャプスタンの貫通部をアルコール清掃し、グリスを処置します。
新しいベルトを掛けて組み立てます。
トレイ開閉を検知するスイッチ接点を磨きます。
オートセレクタ用スイッチ接点を磨きます。
新しいバックテンションベルトを取り付けます。
ヘッド周りを清掃します。
元通り組み付けて動作確認を行います。
BIAS-VOLの交換を行います。フロントパネルを取り外し、支障となるメーター基板を取り外します。
100kΩの可変抵抗です。センタークリックのタイプは入手できませんが、形状がほぼ同一のものと交換します。
Rchも正常に動作するようになりました。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度を調整します。
ヘッドアジマスの調整を行います。
テープポジション別の録再バランス調整を行います。
数種類のテープで録再状況を確認し、修理完了です。








































