少し前のことになりますが、以前当店をご利用になった道内の方から、「今後修理する予定がないので、ぜひ何かに活用を」ということで、SONYのTC-FX77を寄贈いただきました。
2ヘッドシングルキャプスタンというオーソドックスなカセットデッキです。いただいてから3か月近くになりますが、仕事の都合上、ようやく今日、修理する環境が整いました。
ロケットオープンでバネを支えている箇所が破損したため、バネが飛び出しています。補修方法はTC-K555ESXなどと同様、折れたピンの部分にワイヤーを埋め込みます。詳細は過去記事をご覧ください。
再生不可、早送り巻き戻し可という状態です。また、バックライトが切れています。
カバーを開けました。キャプスタンモーターが回転していません。最初はモーターの故障かと思いましたが、点検の結果、電圧に問題があることがわかりました。
原因は、電源ラインの抵抗(150Ω-1/2W)の故障でしたので交換します。
フロントパネルとメカ上面のプレートを取り外し、メカを取り出します。
基本的なシステムはTC-K555ESXなどと同様です。バックライトのランプ交換、ピンチローラー交換、グリスアップやベルト交換など、ひととおりメンテナンスを行います。
本体に戻して動作確認を行います。
最後に各種調整やパネルの清掃等を行い、修理完了となりました。動作音質良好です。
製造後半世紀近く経過した機器ですが、簡単なメンテナンスで息を吹き返しました。やはり当時のメイドインジャパン製品は秀逸です。














